エンジニアリング組織論への招待 一章読書メモ
Engineering Organization Theory
副題: く確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング 著: 広木 大地 氏
Index
一章「思考のリファクタリング」まとめ
エンジニアリングとはなんなのか
エンジニアリングとは「実現」するための科学分野である。
実現にはすべて「はじめ」と「終わり」が存在している。「はじめ」とは曖昧な要望が存在する状態。
「なにか食べたい」など具体的な行動施策などはないもやもやした状態。「終わり」とは実現が確定された状態。
「眼の前に料理がある」など不確定要素は一切排除されていている。
エンジニアリングとは「実現」の「終わり」になるように不確実性を取り除く行為を指す。
不確実性と情報
不確実性とは「わからないこと」である。そして人間にとって「わからないこと」は2つしかない。「未来」と「他人」である。
「未来」は環境性不確実性
と呼び、行動し実験し、観測することによって減らすことができる。
「他人」は通信性不確実性
と呼びコミュニケーションによって減らしていくしかない。
不確実性は確実に近づく(不確実性が減る)状態に近づくのに必要なものが情報と呼ばれるものである。
不確実性を取り除く行為は情報を生み出す事によって実現される。
情報を生み出す思考
ここでは情報を生み出すための3つの思考が紹介されている
- 論理的思考の盲点
- 経験主義と仮設主義
- システム思考
一章感想
おそらくこの本を読むために必要な知識が一通り用意された章なんだろうなということを感じます。
「そもそもエンジニアリングとはなにか?」というところに焦点を当て、そのときに使っているはずの思考を紐説いていくこの章は非常に読みやすく勉強になりました。
特に思考のところに関しては様々な角度での説明がたっぷりされておりコレを書き終わった後もう一度読もうと思います。