Adobe Rushはいいぞ
本稿はmohikanz #2 Advent Calendar 2018の16日目の記事です。
普段動画を作っていて社内でも認知していただけたおかげか動画の依頼などもするようになってきました。(エンジニアとは)
その一環とし社内動画勉強会とかもやってたのですが、その時お試しにつかったAdobeRushが想像以上に良かったのでその共有をしたいと思います
Adobe Rushとは
正式名は「Premiere Rush CC」今年の9月ぐらいにAdobeがリリースしたアプリです。
モバイルなどでの動作することも考えられていて現在はiOS, Windows,Mac OSでリリースされています。Androidは後追いで今後リリース予定だそうです。
PremiereProの初心者向けの立ち位置をとっていますが、PremiereElementsとは違い自動編集などはあまりなくPremiereProの操作を簡略化して使いやすくするところにフォーカスがあたっているようです。
色彩調整、3種類のトランジション、自動ダッキング、タイトルテンプレートなどが実装されていて初心者でもそれっぽい動画が作れるようになっています。
実際にRushだけで作ったのが次の動画です。
操作のわかりやすさ
Rushのプロジェクトを立ち上げると以下のようなUIが展開されます
パネルはモバイルでも使うことを前提にしているためかPremiereProと比べるとかなりシンプルです。
パネルごとに領域を区切ると以下のような感じでしょうか。
※名称は自分が勝手に言ってるだけなので公式だと違うかもしれません
作業の流れとしてはサイドメニューから素材を引っ張ってきてプレビューで確認しながらタイムラインで配置して編集パネルで素材のパラメーターいじる感じでしょうか。
タイムラインでは複数レイヤ配置できるようになっていてPinPも実現できるようになっています。
色のいじりやすさ
Rushには初期からカラープリセットが用意されていてここから選ぶだけでもそれっぽい感じが出そうです。
操作できるプロパティも豊富でココらへん維持れるなら大体イメージ通りな色表現ができるのではないでしょうか。
個人的には周辺減光などがないのは残念ですが自分で作った色もカラープリセットとして保存ができるので他プロジェクトでも流用可能です。
Q&A
フレームみたいなのを使いたい
次のようにフレームの中に素材を差し込みたいなどのときの話です。
Rushにはフレームの概念は存在しないようです(テンプレートでそれっぽいのはありますが)
またマスク機能もないので上のような映像をRush単体で作ることはできません。
上の映像は事前に素材を表示したいところを透過にしていてpngで出力しています。
作例ではAdoeb Illustratorで作成しています。
テンプレートに使いたいものがない
まだ検証できてないのですが、AdobePremiereProまたはAdobeAfterEffectsで作ったタイトルテンプレートも使用可能のようです。
これによって社内のデザイナーなどが作ったテンプレートを使って社内動画を他の人が作るなどのワークフローも実現ができそうです。
ただ手元の環境でやったところインストールがされない現象に遭遇してしまったのでまだ未検証です。
後日Adobeにお問い合わせします…